特集 Feature
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愛知県半田市は、「ごんぎつね」「手袋を買いに」などで知られる
童話作家新美南吉のふるさとです。
今も半田に残る、新美南吉の童話に登場する舞台を親子で歩いてみませんか?
童話の世界で心に触れる時間を
「ごんぎつね」「手袋を買いに」などで知られる童話作家 新美南吉は、愛知県知多郡半田町(現在の半田市)岩滑に生まれました。代表作「ごんぎつね」は1956年から小学4年生の国語の教科書に掲載され、今でも人々に親しまれています。南吉は、⽣まれ育った岩滑地区を舞台に、庶民や子ども、自然や動物たちなど、身近な暮らしを多く描きました。今も半田に残る新美南吉童話の舞台となった風景をご紹介します。
新美南吉記念館
児童文学者・新美南吉の顕彰を目的とした記念文学館
ぼくが出でくるおはなしを書いたのは、新美南吉というんだ。ここ半田市の出身なんだよ。新美南吉記念館は、その「南吉さん」の書いたおはなしや詩のこと、そして南吉さんのことについて知ることが出来る場所だよ。
童話の世界のジオラマや展示もあるからおはなしの世界に入り込んだような気持ちで楽しんでみてね。
information
住所:半田市岩滑西町1‐10‐1
電話:0569-26-4888
営業時間: 9:30~17:30
休館日:月、第2火曜日
童話の森
童話に登場する小さないきものの気配を感じに
ここは、新美南吉記念館の隣にある小さな森。ボクのおはなしの舞台にもなった場所だよ。南吉さんはふるさとの景色や身近にいる生き物を大事に想って、お話にたくさん登場させてくれたんだ。森の中では、南吉さんのお話登場する花や樹や虫たちにも出会えるはずだよ。そして今はいろんな人たちが協力してこの森を豊かにしたりみんなで楽しめるように整備をしているんだ。新美南吉記念館に来たら、森の散策路をお散歩してみてね!
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住所:半田市岩滑西町1‐10‐1
南吉の生家
南吉童話の土台を育んだ場所
ここは、南吉さんの生まれ育った家だよ。ちょうど知多半島を縦断する道と横断する道が交差する場所にあって、昔はたくさんの人が行き交う場所だったんだ。子どもの頃の南吉さんは、よく店先に座って表の道を眺めていたんだよ。中に入ると、南吉さんの両親がやっていた畳屋と下駄屋が昔のままに再現されていて、今も当時の暮らしを感じることができるよ。大人になった南吉さんは、亡くなるまでここで作品を書いたんだ。
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住所:半田市岩滑中町1‐83
営業時間: 9:00~17:00
休館日:年末年始
半田運河
江戸時代からつづく醸造文化を感じる場所
静かな農村で暮らしていた南吉さんにとって、半田運河周辺は賑やかなまちの象徴。むかしから半田運河の周りにはお酒やみそ、しょう油をつくる蔵がたくさんあって、とっても栄えていたんだよ。南吉さんが生きていた頃は、この半田運河から船に乗せて東京などに売りに行っていたんだ。今は、古い建物や風景をいかした新しいお店やイベントが開催されて、とってもたのしい観光スポットになっているんだよ。
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住所:半田市中村町周辺
半田赤レンガ建物
明治の新しい機運をかんじる歴史的建造物
ここは明治時代にカブトビール工場として建てられた建物で、今は「半田赤レンガ建物」とよばれているよ。この時代に建てられたレンガ建造物としては⽇本で五本の指に⼊る大きさで、とっても貴重な建物なんだ。南吉さんは、お仕事やお買い物の時には半田赤レンガ建物と住吉神社の間の道を通って、まちへと出かけたみたい。世の中が大きく変わる中で、どんどんまちが発展していく様子を感じながら物語をつくっていたんだね。
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住所:半田市榎下町8
電話:0569-24-7031
営業時間: 9:00~17:00
休館日:年末年始
矢勝川の彼岸花
一面に咲き誇る花風景が南吉のふるさとを彩る
おはなしの中で、兵十がおっかあの為にウナギを捕っていたのがこの矢勝川だよ。秋になると、川の堤(土手)には、300万本もの真っ赤な彼岸花が咲いてとってもきれいなんだ。おはなしの世界のようなこの景色は、半田市岩滑に生まれ育った小栗大造さんというひとりの人の想いで始まって、今も地元のボランティアのひとたちの手によって大切に守られているんだよ。矢勝川の向こうには、ボクのすんでいる権現山がみえるよ。ぜひ河原を歩いてみてね。
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住所:半田市岩滑エリア
彼岸花の見頃は9月下旬~10月上旬
國盛 酒の文化館
酒造りの歴史や知恵を学べる資料館
南吉さんの生まれ育った半田市は、昔から日本酒づくりが盛んな地域。物語の中にも、お酒にまつわる仕事をする人や、大人たちがお酒をのんで酔っ払う場面がよく出てくるよ。暮らしの中できっとそんな様子を南吉さんはよく目にしたんだね。ここ國盛 酒の文化館は、二百年以上も前に建てられた蔵をつかったお酒の博物館。古くから伝えられてきた酒造りの方法や道具、歴史について知ることができるよ。
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住所:半田市東本町2‐24
電話:0569-23-1499
営業時間: 10:00~16:00
休館日:木曜日
HOTORI
半田運河の新しい風を感じられる取り組み
南吉さんが生きていたころの半田運河のほとりは、きらきらとまちの灯りがともり、いろいろな商店が立ち並ぶまちで、人やものが集まって交流する場所だったんだ。HOTORIは、半田運河の周辺で新しく始まっている動きだよ。今生きている私たちが楽しめる場所として今もいろいろな取り組みを進めているんだ。半田の中で、昔と今の両方のいいところを感じられる場所なんだよ。
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住所:半田市中村町周辺
MIM
半田の醸造食文化を体験できる観光施設
ここは、お酢について見てさわって、楽しみ、学べる体験型博物館だよ。南吉さんのお話の中で、となり村の酒屋から、町の酢屋まで酒のおり(酒粕)運んでいたという場面があるのだけれど、酒粕からお酢をつくっていたからなんだ。今ではおなじみの握り寿司だけど、最初に流行ったのは、江戸(今の東京)で、そのきっかけになったのは、ここ半田市にあるミツカンという会社の創業者が発明した粕酢があったからと言われているんだよ。
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住所:半田市中村町2‐6
営業時間: 9:30~17:00
休館日:木曜日、年末年始
はんだ山車まつり
全国から観光客があつまる半田のお祭り
半田市は昔から続くお祭りが盛んな地域。春にはそれぞれの地区で山車がひき出されるんだよ。南吉さんも岩滑の義烈組という山車組にはいっていて『狐』というお話にはそのお祭りの楽し気な様子が描かれているんだ。岩滑の山車以外にも市内には豪華な山車が31輌もあって、5年に⼀度、ぜんぶの⼭⾞が勢揃いする「はんだ⼭⾞まつり」というイベントもあるんだよ。全国からたくさんの人たち来てくれるんだ。楽しみだなあ。
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2023.10.28(土)-10.29(日)
半田市には、今も新美南吉童話の舞台が残っているよ。
ぜひ、おはなしの世界を旅しに来てね。