特集 Feature
観光協会がまとめたトリップアイデアや
季節のオススメ情報などをお届けします。


蛍の里の活動は、新美南吉さんの「木の祭り」の世界観をテーマに進めています。新美南吉は、自らの作品にランプや提灯、蛍などの「灯り」を好んで描きました。この「灯り」は、南吉さんの希望であり、自らの作品もまたこの世の闇を照らす「灯り」でありたいと願ったのだと思います。
開催場所:新美南吉記念館 童話の森
季節:初夏
昔は知多半島の田んぼにも多く生息していたヘイケボタル。新美南吉記念館の奥にある谷地もかつて毎年たくさんの蛍が乱舞する場所でした。この場所をもう一度蛍が棲めるような場所に戻そうと、岩滑の“ほたるおじさん”こと、土本修二さんは平成25年からヘイケボタルの飼育と環境整備を行ってきました。
南吉の蛍の里を支える人々
子どもの頃に故郷で見た蛍の思い出を次の世代へ
端午の節句のころ、ほたるおじさんこと土本さんは、地元の小学生や、放流体験に参加した親子らとともに、蛍の幼虫を新美南吉記念館の奥にある谷地に放流します。
「蛍って餌を食べるときはね、こうやって・・・」と手元の図鑑を見せながら嬉しそうに蛍の生態について話す土本さんに、子どもたちの目は釘付けです。
「幼虫はじめてみた!」「(幼虫は)水の中にすんでるの?」と子どもたちも興味津々。本物に触れ、五感を通じた学びは、子どもたちの心に刻まれ、忘れられない体験になっています。
ほたるおじさん 土本修二さん
定年後、隣町阿久比町で蛍を飼育していた先輩から幼虫を譲り受け、自宅で育て始めた土本さん。今では知多半島中の蛍の保護活動に携わっています。
大好きな蛍が飛び交う豊かな湿地を守りたい。
土本さんの想いは、たくさんの人の願いとなって未来へと繋がれていきます。
その他の様々な活動
土本さんの活動が実を結び、徐々に蛍が自生する環境へと整備が進んできました。平成25年には南吉さんの蛍祭りを開催。今では、地元企業や地域の学生へと活動の仲間を増やし、蛍が飛び交う自然豊かな「南吉の蛍の里」は多くの人の手を借りてその環境をより豊かなものへと育んでいます。
環境整備(草刈り)
半田中央印刷、ごんのふるさとネットワーク、新美南吉記念館、半田市観光協会によって年に数回除草作業が行われています。
幼虫放流体験
地元の小学生や、新美南吉記念館に訪れた親子連れなどと幼虫の放流体験を行っています。
イベント
童話の森で蛍の幼虫放流体験 (2022年は終了)
地域の子どもたちにも、蛍や環境について知っていただけるよう
蛍の幼虫放流体験放流を開催します。
南吉さんの蛍まつり(2022年は終了)
新美南吉記念館奥の湿地帯に美しいホタルが飛び交います。ナイトミュージアム、南吉童話おはなし会、ホタルクイズラリーなど楽しいイベントも開催されます。南吉さんの愛したホタルたちに会い行ってみませんか?